いつまで経ってもパスタの適切な分量がわからない。
1人前100gというがさすがにあれは嘘だ。少なすぎる。
かといって200gにすると、いつも大皿でないと乗り切れないほどの量が仕上がってしまう。パスタは茹でている間に自己増殖してしまうため、人類に適切な量を見抜くのは不可能だ。
今日もそんなわけで山ほどのパスタを食べてしまった為に晩御飯が入らず、魚肉ソーセージとコーヒーゼリーというこれまた訳の分からない食べ合わせで食事を終えた。
こういった雑な食事をしてしまったときには、脳裏にアンジャッシュの渡部がよぎる。
まだ彼が太陽の下にいた頃、「人間にとって食事の回数は有限。おいしい食事は人生の中で数え切れるほどしか経験できないのだから、精一杯贅沢して良いのだ(意訳)」みたいなことを言っていた。
貴重な人生の1カードを、このような味気ない未来の食物につかってしまって残念に思うのだ。いろんな意味で早く忘れたい金言である。
そう考えると生活に無駄としていい要素や時間はどこにもない。今日を諦めてはやく寝ることにする。