日本人のソウルフード、寿司。
米の上に刺身が乗っているだけのシンプルな構成ではあるが、職人の技術やネタの鮮度によって味が大きく変わる深みのある料理だ。
かつては銀座を中心とした文化人の享楽であった寿司も、回転寿司という一大ムーブメントのおかげで、僕のような若輩者ともグっと距離が縮まっている。
僕が子どもの頃は、回転寿司といえば郊外のロードサイドにしかないイメージだったが、最近は都内にも出店が増えており、買い物ついでにさっと寿司を食べることができる。
中でも回転寿司チェーンの最大手、スシローの都内への出店スピードは凄まじい。
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さらに回転寿司チェーンの課題だった客席の回転率も、アプリ予約を導入することでますますストレスフリーとなっている。
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個人の見解
やはりスシローの1番の魅力は、ネタの美味しさにある。
常時120種類を超える寿司ネタはこだわりがあり、どの季節でも安定して最高に美味しい。
チェーン店にも関わらず魚介は新鮮で、旬な食材がキャンペーンで安く提供されていることもあるので、定期的に訪れざるを得ない。
そんなわけで週に2回スシローを食べている僕が1番おすすめなネタがこちら。
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ハンバーグである。
……もし残念な気持ちを抱いている方がいれば、ブラウザバックは待ってほしい。
記事のための冗談ではなく、本当にこのハンバーグがとても美味しいのだ。
その証拠として、僕がスシローにきた時にはテーブルは概ねこのハンバーグばかりを頼んでしまうほど。
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メニュー名は「ビーフ100%ハンバーグ」。にぎりジャンルの肉たまごその他カテゴリーに入っている。
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他の回転寿司チェーンでもハンバーグのメニューは存在しており、僕は小学生の時にかっぱ寿司で初めてハンバーグの寿司を食べて感動した記憶があるので、おそらく20年前くらいから寿司業界に登場しているのではないだろうか。
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元々確かにハンバーグ寿司は美味いのだが、スシローのハンバーグが特にうまいのは肉の旨味を強く感じる点である。
上記の写真でもある通り、他の寿司チェーンで提供されているハンバーグにはべっとりソースがついているが、スシローのハンバーグはこのとおり、ほとんど肉塊である。
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メニュー名が「ビーフ100%」であることから、素材にこだわり、肉の旨味とジューシーさが口一杯に広がるスシローハンバーグは他の追随を許さないほど美味しいのだ。
ミニハンバーグ頂上決定戦
スシローのハンバーグが回転寿司チェーン界でもかなり美味しいことはすでに記述をした通りであるが、他の環境で戦わせたらどうだろうか。
今回は「スシローのハンバーグが1番美味しい」ことを証明するために、彼らに集まってもらった。
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冷凍食品のミニハンバーグたちである。
学生の頃はお弁当の主役としてたくさん助けてもらっていたが、今日は推しに相対するライバルだ。
また今回はあくまで「スシローよりも美味いのか」を知りたいので持ち帰りでシャリだけも買ってきた。
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スシローのハンバーグとこの冷凍食品ハンバーグ、どちらが美味しいのかが今日明らかになる。
僕がゴリゴリにスシローハンバーグを贔屓しているので、トーナメント表はこのように設定した。
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冷凍食品ミニハンバーグ界のNo1とスシローハンバーグが決勝でぶつかるという熱い展開が準備されている。
果たして回転寿司界というローカル大会を勝ち抜いたスシローハンバーグは、冷凍ハンバーグ界でも1位を取ることができるのだろうか!
第一回戦:味の素 ごろんと肉厚ハンバーグ vs 味の素 洋食亭レンジでお弁当ハンバーグ
奇しくも同郷(味の素)同士の戦いとなってしまった初戦。まずはごろんと肉厚ハンバーグ選手をいただこう。
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その名に恥じない分厚い肉感はシャリにのっても堂々たる姿となっている。
切った断面からは肉汁が滲み、セールスポイントがこれでもかと伝わってくる。
肉感はもちろんだが、想像以上に玉ねぎの風味を強く感じる。玉ねぎ→続いて溢れる肉汁に驚いてハンバーグの旨味に到達する。
弁当向きで味が濃いためか、少々メンチカツの具っぽさを感じるが、ミニハンバーグに求める全ての要素が揃っている。何より食べ応えがあるのが嬉しい。
続いて洋食亭。
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他ハンバーグとの違いは一目瞭然、たっぷりかかったデミグラスソースである。
パッケージにも書かれた3時間炒めた濃厚に仕上げたソースへのこだわりが目でも伝わってくるが、懸念があるとすればそのソースとシャリの相性だろう。
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実食してみると、やはりデミグラスソースのパワーを最前線で感じた。
ソースはファミレスにも劣らない印象はあるが、やはりシャリとの相性はイマイチでまたハンバーグそのものを感じにくいのも個人的に物足りない気持ちになる。
初戦の結果は……
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ごろんと肉厚ハンバーグの準決勝進出だ。やはり肉感の強さが同郷争いを制した。
初戦を終え、ミニハンバーグ同士の戦いにおいて、いかにファミレスや家庭で食べている大きなハンバーグと遜色ない食い出を実現しているかが大切になることがわかった。今回はそのポイントを的確に表現した肉厚ハンバーグに軍配が上がった形となる。
準決勝:味の素 ごろんと肉厚ハンバーグ vs ニチレイ ミニハンバーグ
では続いて、ニチレイ ミニハンバーグの登場だ。パッケージには冷凍ハンバーグジャンル売上NO1の文字が輝いている。
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このミニハンバーグがお弁当によく入っていたという観客(読者)も多いのではないだろうか。
売り上げ王者を解凍してシャリに乗せてみると、その懐かしい見ためから、中学のテニス部時代に下級生は日向しか休憩スペースが与えられず、炎天下に自然とぬるくなった弁当を食べていたあの時の思い出がフラッシュバックして泣きそうになった。
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いざ食べてみると、驚いて目を見開いてしまった。
肉厚ハンバーグよりもかなり小さいフォルムなのに、しっかりと粗挽きのハンバーグがまとまっており、口の中でホロホロ崩れていくともに溢れる肉汁。さらにはちゃんと焼き目の香ばしさが鼻に伝わって、鉄板で食べているハンバーグの食べ応えが再現されている。
ややジャンクすぎる感じは否めないが、それがシャリと喧嘩をしていない。これは美味しい。
さすが売り上げNO1の称号は伊達ではない。大きさこそ肉厚ハンバーグに敵わないが、ジューシーさは完全にこちらに旗が上がっている気がする。
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やはり王者の座は譲らず、 ニチレイ ミニハンバーグが準決勝を制した。
いよいよスシローミニハンバーグの登場である。
決勝:スシロー ビーフ100%ハンバーグ vs ニチレイ ミニハンバーグ
持ち帰りをしたスシローハンバーグ。たくさん食べたくて持って帰りすぎた。でも嬉しい。
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反則的にサイズは他の出場者と比べてやや大きいが、そこは審査から除外をしてあくまで味で評価をしたい。
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改めて美味しいすぎる。冷凍ハンバーグの王者ニチレイのハンバーグと比べて圧倒的に美味しい!とまでは言えないが、長い歴史で試行錯誤されてきたニチレイミニハンバーグと比べても、遜色なく戦えていると感じる。
やや粗挽きで肉感をしっかり感じさせながら、しっかりとした下味で味の支えているため、噛み締めるごとに満足感が増していくのがわかる。あとこれは店で食べたら気づかなかったことだが、やっぱりハンバーグは暖かい方が美味い!
家で持ち帰って温め直してから食べるとさらにジューシーさを味わうことができる。
スシローハンバーグ、優勝である。
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スシローのハンバーグはうまい
恣意的になってしまった部分はあるが、この結果をご覧になって、スシローのハンバーグが寿司ネタの中だけではなく、ハンバーグジャンルの中でも十分美味いことが少しでも伝わると嬉しい。
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回転寿司チェーンのハンバーグは、キッズメニューとして扱われていた時期が長く、そのため店で肉メニュー(他アイディア系ネタ)をオーダーすることに若干の気恥ずかしさを覚える人もいるのではないだろうか。
もし寿司屋では魚介を楽しむものだろう!と思っている方は騙されたと思って、スシローのハンバーグを食べてみてほしい。これは子どもだけに独占させておくには勿体無い味なのだ。
ぜひ自分の好きなものは好きでい続けてほしい。無理に光り物ばかりにこだわったりしなくていい。
スシローでもその他の寿司屋でもハンバーグを頼んでいいのだ。
特に回転寿司は、頼んだものが誰にも見られずに直接自分に届くレーンがあるので益々好きなものをリピートしやすい環境にある。ぜひ背伸びしない回転寿司ライフを!