昔から時間に関してはすでに諦念しているものの、社会はそれを許してくれない。
俺なりに現実に向き合うためにウチには時計がいたるところに置かれている。時計があるから時間を守れると思っている時点で浅はか&楽観ではあるが、できる限り目に付くところに時計があることで意識だけはしようと思っていた。しかし今朝、どうも違和感を覚えて家中の時計を集めてみたらどれも少しだけ時間がズレている。

これだけ時計があるのに、秒針まで正しい時間を指している時計がないというのはどういうことなんだ?呪われているのか?諦めてそのまま生きていくことにした。
3ヶ月くらい髪を切っていなかったので久しぶりに美容院に行ってきた。引っ越して初散髪となる。新天地での美容院探しってものすごい難しい。値段もサロンの雰囲気もスタイリストの感じもレビューも、全ての条件を満たしている店はまずない。世の中腐る程美容院があるのに、自分に向いているところを選ぶのがしんどすぎる。(これは俺が枠にハマりづらい人間性の持ち主ということもあるが。)結果行ったところは多分地域のおばさん方をメインとしている店で、もはや井戸端会議と化している店内の真ん中で異物として髪を切られる謎の男となる俺。
生きていて必ず行かないといけない美容院に向いていないことが地味に日々のストレスとなっている。
仕事が早く終わるようになって、よし文章書こう!と力んでいたが、どうにもやる気が出ず、ゲームばかりしてしまう。
クラッシュバンディクー1・2・3全てをクリアしたかと思えば、3年近く積んでいたスパイダーマンのソフトをサクサクとクリアし、続いて4年くらい積んでいる地球防衛軍攻略に取り掛かっている。クラッシュのせいで街で歩いている時に段ボールを見つけると壊したくなるし、高い建物を見るとスパイダーマンさながらウェブを繰り出して上りたくなる。
地球防衛軍をやるとどうなるか気になっていたが、人混みを見かけたらプラズマランチャーで更地にしたい欲求が芽生えることがわかった。ゲームでは地球を守れているが、一歩間違うと大テロリストになりかねない。地球防衛軍は危ういゲームと言える。
最近破竹の勢いで本を読み進めているが、その分購入もしているので中々バベルの塔(積読)が倒壊しない。大体俺が本を買うときは「これを買えばこういう人間になれるかも」という祈りからきているが、読まないことには始まらない。先週神保町で買った『取材・執筆・推敲 書く人の教科書
』という書籍がずっとこちらを見ている。苦しい。
祈りが一周回って呪いとなる様子はさながらまどマギに近いが、エントロピーの増大を防ぐためにも、しばらくこの本は熟成させてから取り掛かった方がいいかと思う。
そんなことを思いながらまた俺は地球を守るために蟻とか蜂とか蛙と戦っている間に8月は到来しているし、もうすぐ今年も終わるのだ。虚しさだけが俺のそばにある。