7/21_フルメタル・コンニャク!

 好き嫌いが激しい俺にとって、食べられる野菜の存在は貴重なものだ。中でも大根にかける期待は重く、週2回はなんとか大根にまつわる料理をしている。最近は豚汁を大量に作って隙あらば大根を摂取しているのだが、なぜか今朝作った豚汁の蒟蒻がゴムみたいに固い。歯応えがありすぎて顎がガクガクいっている。27歳の男性が蒟蒻の弾力に勝てないのだけど、これって大丈夫なのか?たくましさのかけらもない。あとシンプルに蒟蒻の存在感が強すぎる豚汁は美味しくない。

 最近妙に朝早く起きてしまう。気温が馬鹿だから寝苦しいために起床してしまうわけだが、流石に5時半に目が覚めてもやることがない。仕事を早めに始めたとしても、その分早く退勤するので夜も暇になる。結果俺が何をしているかというと、クラッシュ・バンディクーをやり込み続けている。今朝達成率が102%を超えた。100%超えている状態ってどういうことなんだ。天井が見えないから終わりどころがわからない、正直もう面白いとか感じていない。まごう事なく暇潰しだ。この令和の時代に早朝からクラッシュをやっている人などいるのだろうか。このSNS共感社会において、シェアができない活動がこんなに虚無的だったとは。娯楽をやっているのに毎日寂寥感に溢れている。
 そういえばゲームをクリアするまでするのは高校生ぶりな気がする。大学入学時に何故か突然1人部屋が取り上げられ、ゲームをして良い空間が実家のリビングだけという地獄のような期間あった。遅くまでゲームをしていようものなら母が「ちょっとあんた!うるさいんだけど!」と怒鳴ってくる。ニコ生の神回じゃないんだからやめてほしかった。オンラインで通信していた大学の先輩たちも気まずそうにしていた。でも俺が悪い。20歳すぎて実家のリビングでゲームしている俺が悪い。

 確実に他にやるべきことがある中で、クラッシュバンディクー(二足歩行のネズミみたいな生き物)がマップに散らばった木箱を壊して回るゲーム(海外版マリオみたいなイメージ)をしていることにうっすら快感すら感じている。雑に人生を生きている感覚、これが”生”そのもの‥‥‥。

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