4/30_たりないひとり

 元気が出ない。かれこれ2週間以上休みをとっているが、元気にならない。
 今日は1人井の頭公園で本を読んでいた。日光に当たり続けてやっと少しやる気が出たと思ったら、帰宅後疲労困憊で倒れ込んでしまった。エネルギーの容量がわずかしかないので、少しの行動でマイナスへ振り切ってしまう。
 そんな状態でも人生は止まらないもので、第一志望の企業に落ちたり、かつての友人に拒絶をされたりしてそれなりに傷ついている。一方、現職でやっていたインタビュー企画が優秀プロジェクトに選ばれたという知らせをもらったりと報われることもあった。喜怒哀楽の表れが難しい心情なのに、紆余曲折あるからこれまた疲れる。
 1人井の頭公園で鬱々と考えていたが、天命が降りてきたように全ての根源は「めんどくさい」という気持ちにあることと、それを解消するには「誰かに関与をしてもらう」のが1番だと分かった。結婚はお互いにお互いを関与し合う、非常に効率的な関係性なのだと妙に納得してしまった。
公園で「あ〜なるほど!」とボヤいたら何故か、後方より法螺貝の「ブワァ〜〜」という音が聞こえてきてウケた。俺の中でも合戦が始まったのかもしれない。まあ結婚するわけではないけど。人と暮らせないし。
 ぼんやり晴天を眺めながら、生き甲斐がないなあと思う金曜日は何とも物悲しく、せっかくだからと買ったラムネもただただ甘いだけだった。
どうしても全ての問題を一気に好転させようとしているので(時間的制約もあり)、苦しさばかりが募る。楽しむ、面白がるといった工夫だけではどうにもならない場面が続いて、自分にも周囲にもイラついてばかりだ。何に対してイラついているかを考えれば考えるほど、全て自分に返ってくるので考えるのも嫌になる。ちょっと前ならライブに行ったり、旅行に行ったりでリフレッシュしていたがそれもしにくい世の中、息が詰まる。

 4月が終わる。少しやりたいことも見えてきた中で何ができるのか。せいぜい期待ができるのは自分自身ではなく、過ぎゆく時間の方なのでおそらくさほど状況は変わらないのだろう。何事も風の中に出ていかねば、前進をすることは難しいだ。

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