4/26_俺の孤独のグルメ

 暇を持て余した神々の遊びとして、1人河川敷でBBQをしてみた。わざわざ多摩まで来ている。

 ガス火やフライパンなどを準備して意気揚々向かったものの、到着したら大学生に囲まれてしまい縮こまっている
大学生が焼く肉や魚の匂いを嗅ぎながら、あわあわしながら作った結果のびのびになったサッポロ1番を食べている。悲しい。
 天気はよかったが風が強く、ガス火がつかない。更に日中なので火が見えず火加減が分からない。鍋に火が当たっているのかもわからないので、必死に耳を立ててガスが出ている音で火力を探る。あれ、「耳で調理する」って一流の天ぷら料理屋さんとが言わない?普通に激ムズなんだけど‥‥‥しんどくて泣きそうだ。泣きっ面に蜂とはこのことだろう。
 昼食が終わると風が肌に当たる。飯で気が紛れていたけども寒いぞ今日‥‥‥うわーん‥‥‥。
しかしアルコールを摂取して外にいると、どんな状況でも気持ちは良くなる。
目の前ある無骨な楽天の馬鹿でかいビルですら何となく美しく思えるし、青空のコントラストを見るだけで自分が地球にいることを理解できる。
 おうち時間という言葉が巷に出回って久しいが、お外時間も人間が生き物・動物であること、そして1人が個人であることを実感できる機会なのだなと思う。

 帰りがけ、冷凍の唐揚げを油で揚げて食べていたところ、管理人が終了時間伝えに話かけてきた。久々に人と話す気がしてとても楽しくなってしまい、なんだか会話を過剰にサービスをしてしまった気がする。
結局、自分は1人向けの何かに向いていない寂しがり屋なのだと実感するだけのイベントだった。

 悔しくなったのでBBQを後にしてからもしばらく河川敷に居座った。周囲半径500m以内に人がいない。せっかくなのでイヤホンから爆音を流しながら踊ったりしてみる。
一通りコンテポラリーになったところで対岸に人がいることに気づいたが、自分はだいぶ酔っているのでどうでもいい。アルコールは羞恥心もぼかしてくれるので大胆になる。人間性の本質が垣間見えるが、帰宅しながら「あれはないだろ」と思った。捕まらなくてよかった。

 BBQ自体は悪くない。開放感もある。ただたまにくる寂しさ(要するに人生)との向き合い方がイマイチわからないのでしんどいところもある。研鑽が必要である。 

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