3/23_夜言(よげん)

 仕事がじんわりと忙しい。じんわりというのは俺が後回しにしているからで、実際はすでに忙しい。
そんな中やりたいことから手をつけているから、どうせ今週末くらいには死ぬような目に遭っているに違いない。これは予言である。

 最近は起床してシャワーを浴び、ご飯を食べてからは30分以上散歩したのちに、仕事を始めるようにしている。
リモートワークが続く日常にリズムをつけていきたいと思ったのと、単純な気晴らしである。
 しかし思いの外発見が多くて愉快だ。朝の世界はとにかく情報量が多い。
保育園の散歩が至る道で行われていたり、桜がもう散り始めていたり、鶏が鳴いている現場に遭遇したり、自分が見ていないだけでどの風景にも確実に時間が流れていることがわかる。
 それにも関わらず部屋でずんぐりむっくりしてパソコンを睨みつけているだけで1日、1週間、1ヶ月と時間が過ぎていることに純粋に悲しみがよぎりながらしみじみ歩いている。
 散歩の時は携帯やイヤホンを身につけないように工夫しているからだろうか、思考が自分に残りやすい。摩耗しがちな平日の中で、きちんとリズムを持ってインプットを意識できるのは幸福な生活に近いと思う。
そして多分、この習慣は長くは続けられないのだ。
だって今これ書いてるの深夜の2時とかだし。夜が楽しいのはどうにもやめられない。

 幸せとは、他人と比較をしないことだ。自分の生活を保つことでそれを実現して見せる。俺は俺にしか暮らせない今日を生きたい。(これ絶対恥ずかしくなるやつです。だって今は深夜の2時。)

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