2/28_嫌われ男の一生

亡くなっている人がいるのであまり迂闊なことは書きたくないが、東京で毎日1万人以上も感染者数が発表されているというのに、事ここに至っても自分がまだ新型コロナになっていないのは、どれほど俺が孤独に生きているかを完全に明らかにしてしまっていると感じる。
なんて残酷なんだ感染症というのは。リスクの低さがそのまま関係の薄さを表してしまっている。もちろん、対策とか言われていることを守っている事実もあるにしても、接触が少ないことが最大の理由であり、わかりやすい証明になっている。
そう思うと、芸能人とかスポーツ選手がかなり早い段階でウイルスが広がっていたのも頷けるし、沖縄県とか歌舞伎町とか栄えた町でクラスタが発生している点も繋がってくる。
そんなこと言って、来週くらいに感染していたら何か孤独が寂しくてもらいに行ったみたいに見えてしまうから、これ以上言及するのは避ける。現実から目を背けたいからではない。

そうそう、今日俺は犬のフンを踏みましたよ。
ほとんど家から出ない生活なのに、唯一の息抜きで散歩に出かけたらすぐに踏みましたよ。
どうして?どうして健気に生きている俺が犬のフンを踏んで、YouTuberのヒカルは1ヶ月で1億とか稼いでるの?あんまりだ、そういうことを考えていると誰のことも好きになれない。俺が1番かわいそうだから。
日々の楽しみがご飯と睡眠と散歩しかないのに、頼んだパスタは間違っているし、隣人のいびきで満足な睡眠は得られないし、散歩に行けばフンを踏む。俺はどうしたらいいんだ?このまま不幸一直線で棺桶までランウエイすんのか?
毎日飽きもせずに日記を書いては、天に唾を吐き、見事にそれが自分に返ってくる。
どうしても抜け出せないジレンマを抱えたまま、間も無く春がくるらしい。もう20代も終わりだ。どうせ桜を見上げたら、毛虫が落ちてきたりするんだろ、わかってるよ。先に言っておくが、俺はもうある程度の不幸では驚かない。ただただ気持ちが無になっていくだけだ。ダメージなどない、ないんだからね!

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