2/26_仄暗い部屋の底で

ワクチンの副作用でうっすら体調が悪い。
ガッツリ体調が悪かったら薬でもなんでも飲んで乗り越えられると思うが、薬を飲むことに罪悪感がある(化学に頼って楽をしようとしている)ために無駄な時間を過ごしている。
とはいえ、人生無駄な時間の方が必要だったりするもので、何もやることがなくダラダラ過ごせば過ごすほどに、自分という人間の枠組みを捉えようするものだ。
最近好きな映画や音楽ばかり聴いていて、新しいものに傾倒する機会が減っていることに気がついたり、昼食は鍋とかフライパンとか調理器具を器がわりにするよりも皿に盛った方が満足度が高いことを知ったりできた。
丁寧な暮らしというのは、案外堕落した生活と表裏一体で、指先一つまで冴え渡るためには、一度何をやっても駄目な状況にならないとわからないのかもしれないとわかった。
体調が悪いと、より明日に期待するようになる。明日は晴れだし暖かいらしい。
すでに回復の兆しがあるので、明日は今日知った理想の生活の一端を実証するために生きることができそうだ。

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